ゲームに必要な通信速度は何Mbpsが目安?遅くなる原因・改善方法を解説
現代のゲーム環境は、オンラインプレイをはじめ、ソフトや追加コンテンツのダウンロード、アップデート、ライブ配信など、さまざまな場面でインターネット通信が求められます。
また、ゲームをプレイするだけでなく、その様子を動画共有サイトなどで配信する楽しみ方も定着しています。配信では、映像や音声を途切れずに届けるため、安定した通信環境が欠かせません。
そのため、ゲームを快適に楽しむには、十分な通信速度と安定性を備えたインターネット回線を選ぶことが大切です。
ここでは、ゲームを快適に楽しむために必要な通信速度の目安を紹介します。
ゲームを快適にプレイするために必要な通信速度の目安
ゲームでインターネットを利用する際に、関係してくる主な要素は「下り速度」「上り速度」「Ping値」の3つです。
下り速度は、ゲームのデータや映像を受信する速さです。数値が大きいほど、ソフトのダウンロードやアップデートなどの時間短縮につながりやすくなります。
上り速度は、ゲーム機やパソコンなどの端末からインターネット上へデータを送信する速さです。プレイ映像や音声をライブ配信する場合に、特に重要となります。
また、Ping値は、端末からゲームサーバへデータを送り、応答が返ってくるまでにかかる時間です。数値が小さいほど反応が速く、プレイ中のラグを抑えやすくなります。
用途ごとに必要となる通信速度の目安は、以下のとおりです。
| 用途 | 下り速度の目安 | 上り速度の目安 | Ping値の目安 |
|---|---|---|---|
| オンラインゲーム | 10~70Mbps | 1~5Mbps | 30~50ms |
| ゲームデータの ダウンロード・アップデート |
30Mbps以上 | 基本的に重視しない | 基本的に重視しない |
| ゲーム配信・ライブ配信 | 10Mbps以上 | 6~12Mbps | 50ms以下 |
用途によって重視すべき数値は異なります。ここからは、それぞれの利用シーンに必要な通信速度の目安を詳しく見ていきましょう。
オンラインゲームの利用
オンラインゲームに必要な通信速度は、ゲームのジャンルによって異なります。
ジャンル別の通信速度とPing値の目安は、以下のとおりです。
| ゲームのジャンル | 下り速度の目安 | 上り速度の目安 | Ping値の目安 |
|---|---|---|---|
| FPS・TPS | 70Mbps以上 | 5Mbps以上 | 30ms以下 |
| 格闘ゲーム・ レースゲーム |
50Mbps以上 | 5Mbps以上 | 30ms以下 |
| MMORPG | 30Mbps | 5Mbps | 50ms以下 |
| シミュレーション・ カードゲームなど |
10Mbps | 1~3Mbps | 50ms以下 |
表の数値は、オンラインゲームを快適にプレイするための一般的な目安です。実際に必要な通信環境は、ゲームタイトルや接続先のサーバ、同時に接続する端末の台数などによって異なります。
また、通信速度が目安を満たしていても、Ping値の変動やパケットロスが発生すると、ラグや通信の切断につながることがあります。特に、瞬時の操作が勝敗に影響するFPS・TPSや格闘ゲームでは、通信速度の大きさだけでなく、Ping値の低さや安定性も重要です。
そのため、現在の通信環境を確認する際は、下り・上り速度だけでなく、Ping値や通信の安定性もあわせて確認しましょう。
ゲームのダウンロード・アップデート
ゲームデータのダウンロードやアップデートは、下り速度が速いほど短時間で完了します。
例えば、10GBのデータをダウンロードする場合の目安は、下り速度が30Mbpsであれば理論上は約44分、100Mbpsであれば約13分です。通信速度が遅いと、ゲームを始められるまでの待ち時間が長くなり、ストレスを感じることもあるでしょう。
実際の所要時間は、配信サーバの混雑状況やWi-Fiの電波状況、同時に利用する端末の台数などによって変わります。
なお、ダウンロードやアップデートでは、上り速度やPing値を重視する必要はありません。
ゲーム配信・ライブ配信
ゲーム配信やライブ配信では、映像や音声のデータをインターネット経由でリアルタイムに送信します。このとき、1秒あたりに送信するデータ量を示す数値が「ビットレート」です。
ビットレートが高いほど多くのデータを送信する必要があるため、安定して配信するには、設定するビットレートを上回る上り速度が求められます。
配信サービスごとの1080p・60fpsにおけるライブ配信時の推奨ビットレートは、以下のとおりです。
| 配信サービス | ライブ配信時の推奨ビットレート |
|---|---|
| Twitch | 6Mbps |
| YouTube | 12Mbps※ |
- ※YouTubeはH.264で配信する場合の推奨値です。
例えば、推奨ビットレートが6Mbpsの場合、上り速度が6Mbpsを下回ると、映像データを安定して送り続けられない可能性があります。
また、実際の上り速度は時間帯や通信環境によって変動します。ゲームの通信や音声データにも回線を使用するため、推奨ビットレートと同じ上り速度ではなく、余裕のある通信環境を確保することが大切です。
ゲームを快適にプレイできない原因と改善方法
ゲームを快適にプレイできない原因は、インターネット回線だけとは限りません。通信環境のほか、使用しているゲーム機やパソコン、接続方法なども影響します。
ここでは、プレイ中にラグや動作の遅れ、接続の不安定さが起こる主な原因と、それぞれの改善方法を紹介します。
インターネット回線の通信速度が不足している
インターネットの通信速度やPing値が不足すると、ゲームデータをスムーズに送受信できず、読み込みの遅れや動作の不安定さにつながることがあります。
まずは通信速度測定サイトを利用し、現在の下り速度・上り速度・Ping値を確認しましょう。特に夜間や土日祝日など、インターネットの利用者が増える時間帯だけ遅くなる場合は、回線の混雑が影響している可能性があります。
IPv6(IPoE)に対応した接続サービスを利用する
混雑による速度低下が疑われる場合は、IPv6(IPoE)に対応した接続サービスを利用することで、通信環境が改善する可能性があります。
IPv6(IPoE)は、従来のIPv4(PPPoE)とは異なる方式でインターネットへ接続する仕組みです。従来の方式で混雑しやすかった設備を経由せずに接続できるため、利用者が増える夜間や休日でも、通信速度が安定しやすい傾向があります。
契約しているプロバイダがIPv6(IPoE)に対応しているかを確認し、必要に応じて利用の申し込みやルータの設定を行いましょう。
Wi-Fi環境やルータに問題がある
Wi-Fi接続でゲームをプレイする場合、電波の弱さやルータの性能不足によって、通信が不安定になることがあります。
特に次のような環境ではWi-Fiの通信状況が不安定になり、速度やPing値が不安定になりやすいため、注意が必要です。
- Wi-Fiルータからゲーム機までの距離が遠い
- Wi-Fiルータとゲーム機の間に壁や家具などの障害物が多い
- 電子レンジやBluetooth機器の近くにWi-Fiルータを設置している
- 近隣のWi-Fiと使用する周波数帯やチャンネルが重なっている
通信が不安定な場合は、Wi-Fiルータの設置場所を見直し、ゲーム機やパソコンをできるだけ近づけてみましょう。周波数帯を2.4GHzから5GHzへ切り替えたり、ルータを再起動したりする方法も有効です。
建物の状況などでWi-Fiルータを移動できなければ、中継機・メッシュWi-Fiの導入を検討しましょう。
また、より安定した通信を求める場合は、LANケーブルによる有線接続もおすすめです。
ゲーム以外の通信が回線を圧迫している
家庭のインターネット回線は、接続している端末ごとに専用の回線が用意されるわけではなく、1つの回線をスマートフォンやパソコン、ゲーム機などで共有します。
そのため、複数の端末や用途で同時に通信すると、ゲームに使える通信容量が少なくなり、プレイ中の通信が不安定になることがあります。
例えば、次のような通信が同時に行われていると、回線に負荷がかかり、ゲームの通信が不安定になることがあります。
- 家族が高画質の動画を視聴している
- 別の端末で大容量ファイルをダウンロードしている
- 別の端末でゲームソフトやアップデートをダウンロードしている
- パソコンやスマートフォンでクラウドへのバックアップが行われている
- OSやアプリが自動でアップデートされている
ゲーム中にラグや接続の不安定さを感じる場合は、ほかの端末で動画視聴やダウンロードをしていないか確認しましょう。不要な通信を一時停止したり、ゲームをする時間帯をずらしたりすることで、改善する場合があります。
端末の設定やスペックが不足している
ゲーム機やパソコンの設定、処理性能が不足している場合も、動作が重くなったり、画面がカクついたりすることがあります。
特にパソコンでゲームをする場合、CPUやGPU、メモリなどの性能が推奨環境を満たしていないと、通信環境に問題がなくても快適にプレイできません。また、画質や解像度、フレームレートの設定を高くしすぎると、端末への負荷が大きくなります。
まずは、プレイするゲームの推奨動作環境と端末のスペックを確認しましょう。推奨動作環境を満たしているにもかかわらず動作が重い場合は、画質設定を下げる、不要なアプリを終了する、OSやグラフィックドライバーを更新するなどの方法で改善する可能性があります。
動作が改善しない場合は、メモリやグラフィックボードの増設、端末の買い替えも検討しましょう。
ゲームの用途に合わせたインターネット回線の選び方
ゲームに適したインターネット回線は、ジャンルや遊び方によって異なります。
オンライン対戦が中心のゲームでは、Ping値が重要ですが、ゲームのダウンロードやライブ配信も行う場合は、下り速度や上り速度も確認する必要があります。
ここでは、ゲームの用途に合わせてインターネット回線を選ぶポイントを紹介します。
安定した環境でゲームを楽しむなら光回線
オンラインプレイやゲームソフトのダウンロード、アップデートなど、ゲームに関連する用途には、光回線が適しています。
光回線は、光ファイバーを自宅まで引き込んで通信するため、通信速度が速く安定しやすい点が特徴です。電波状況の影響も受けにくいため、オンライン対戦中のラグや回線切断を抑えやすくなります。
また、ゲームソフトや追加コンテンツ、アップデートなどの大容量データも、比較的短時間でダウンロードできます。家族が動画視聴やテレワークなどで同時にインターネットを利用する家庭にも向いています。
ダウンロードが中心ならホームルータやモバイルルータも選択肢
ゲームソフトのダウンロードやアップデートが中心で、オンライン対戦をほとんどしない場合は、ホームルータやモバイルルータも選択肢になります。
ホームルータやモバイルルータは、光回線のような開通工事が不要で、端末が届けば比較的すぐに利用できる点がメリットです。通信速度が十分に確保できれば、ゲームソフトや追加コンテンツのダウンロードにも利用できます。
ただし、モバイル回線は電波状況や回線の混雑によって通信速度が変動しやすく、大容量のゲームではダウンロードに時間がかかることがあります。また、サービスやプランによっては、一定期間に大量のデータ通信を行うと速度が制限される可能性もあります。
契約前に利用場所の対応エリアやデータ容量、速度制限の条件を確認し、大容量通信に適したサービスを選びましょう。
ゲームを快適にプレイするなら「AsahiNet 光」
「AsahiNet 光」は、NTT東日本/西日本のフレッツ光回線と、ASAHIネットのプロバイダサービスをセットで利用できる光コラボレーションサービスです。回線とプロバイダの契約をまとめられるため、契約や問い合わせの窓口を一本化できます。
また、IPv6接続機能に標準対応している点も特徴です。IPv6(IPoE)は、従来のIPv4(PPPoE)とは異なる通信経路を利用するため、インターネットの利用者が増える夜間でも、回線混雑による速度低下を避けやすくなります。
IPv4対応のゲームやWebサービスもIPv6ネットワーク経由で利用できる「IPv4 over IPv6接続(DS-Lite)」にも対応しているので、IPv4・IPv6のどちらを利用する場合でも、安定した通信環境を整えやすくなります。
大容量のゲームを頻繁にダウンロードする方や、家族で複数の端末を同時に利用する方には、最大通信速度10Gbpsの「AsahiNet 光 クロスコース」も選択肢です。プレイスタイルや利用人数に合わせて、自分に適したコースを検討しましょう。