回線・通信・接続方法

2022.4.7

PPPoE方式とは?IPoE方式との違い

この記事の情報は掲載日時点の情報です。

光ファイバーを使用し、高速通信ができる光回線ですが、時間帯によっては十分な速度が出ないことも起こり得ます。長く一般的に使用されてきた「PPPoE」方式ですが、混雑の問題や利用可能なIPアドレスの数の観点から、次世代の接続方式へと置きかわろうとしています。こちらでは、PPPoE方式の特徴や他の接続方式との比較についてお話しします。

目次

PPPoE方式とは?

NTTのフレッツ光回線を利用した接続におけるPPPoE方式とはどんな接続方式なのでしょうか。こちらでは、PPPoE方式の特徴や、同じく接続方式の一つであるIPoE方式についてお話しします。

PPPoE方式の特徴

PPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)とは、以前からあったPPPという通信を、イーサネット上で利用できるようにしたものです。

PPPoE方式は「トンネル方式」と呼ばれることもあります。これは、PPPoE方式では、インターネット接続時に必ずネットワーク終端装置を経由することが由来です。

IPoEとの比較

IPoE(IP over Ethernet)は、ネットワーク終端装置を経由せずにデータの送受信を行う、比較的新しい接続方式のことです。「ネイティブ方式」と呼ばれることもあります。以下では、PPPoEとIPoEの違いについてお話しします。

通信速度

PPPoE方式の通信速度は最大1Gbpsなのに対し、IPoE方式は通信速度が最大10Gbpsで利用できる「フレッツ 光クロス」などのサービスもあります。(通信速度はベストエフォートとなるため、利用環境によって速度は変動します。)

ネットワークの混雑度

PPPoE方式は、プロバイダごとに保有しているネットワーク終端装置を経由する方式です。終端装置には通信容量の上限があり、ユーザーによる通信が集中する時間帯には混雑し、通信速度が低下する場合があります。なお、総務省が2021年5月に調査した集計結果によると、通信量がピークとなる時間帯は19時〜21時とされています。
【出典】
総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計結果(2021年5月分)」

対して、IPoE方式は、通信の際にネットワーク終端装置を経由しません。容量の大きいゲートウェイルーターにより、ISPのバックボーンへダイレクトにインターネットに接続します。そのため、混雑を回避することが出来ます。

PPPoE方式で利用されるIPv4とは

PPPoE方式ではIPv4というプロトコルが主流となっています。以下では、このIPv4について解説します。

IPv4の概要

IPv4(Internet Protocol Version 4)は、インターネットプロトコルの規格を指します。インターネットが普及し始めた1990年代後半から広く使用されているプロトコルです。

IPv6との違い

IPv6(Internet Protocol Version6)は、IPv4に代わる次世代のインターネットプロトコルです。

IPv4とは、割り当てられるIPアドレスの数が異なります。IPアドレスとは、インターネットに接続した端末を識別するための番号のことです。IPv4では2の32乗個、IPv6では2の128乗個のIPアドレスを割り当てられます。2の32乗は約43億である一方、2の128乗=約340澗となり、その差は歴然です。
IPv4のIPアドレスは、ビジネスでのインターネットの活用や、個人が複数の端末を所持するようになったことなどの急速なインターネットの普及により枯渇状態にあります。新規ユーザーがインターネットに接続できなくなるおそれがあることから、IPアドレスの枯渇は問題視されていました。そのため、IPアドレスの割り当て数が実質無制限であるIPv6に注目が集まっています。

IPv4とIPv6の互換性

IPv6とIPv4には互換性がありません。IPv6を導入すると、IPv4のみに対応したWEBサイトやWEBサービスにアクセスできなくなります。ですが、この問題はIPv4 over IPv6という技術を活用することで対応できます。IPv6とIPv4は基本的に相互通信ができませんが、IPv4のみに対応したWEBサイトやWEBサービスも「IPv4 over IPv6」を活用すればIPv6のネットワークを使って利用できます。

IPv4を利用する場合もIPoE通信網を使用するため、時間帯や接続するWEBサイトに関わらず快適にインターネットに接続できます。IPoE方式の混雑のなさ、通信速度の速さといったメリットを享受できるため、現在はIPv4 over IPv6を利用するのがおすすめです。

プロバイダがIPv6に対応していない場合は乗り換えが必要になります。また、IPv4 over IPv6を利用する場合は、別途オプション料金が発生することもあります。ASAHIネットが提供しているIPv4 over IPv6接続(DS-Lite)は追加料金がかからないため、安心してご利用ください。

IPoE方式で快適にインターネットを利用するならASAHIネットがおすすめ

これから光回線の契約やプロバイダ乗り換えを検討しているのであればIPoE方式がおすすめです。ASAHIネットでは、IPoE方式のサービスを提供しているため、ぜひご検討ください。ASAHIネットの強みやサービスについてご紹介します。

ASAHIネットの強み

ASAHIネットは、東証プライム市場上場・株式会社朝日ネットが運営するインターネット接続サービスです。1994年にインターネット接続サービスをスタートしました。
業界歴が長いからこその豊富な実績で、法人・個人問わず、信頼のサービスを提供しています。
お客様が毎日使うものだからこそ、常に安定してご利用ができるよう、ネットワーク品質の維持・管理には徹底してこだわっています。
品質を追求する姿勢は、外部調査機関が実施するインターネット・サービス・プロバイダの調査においても、高い評価をいただいています。これまでの受賞履歴はこちらをご覧ください。
またコールセンターを社内に置くことで、サポート品質の向上に取り組んでいます。技術サポートの電話窓口は365日(【受付時間】10:00-17:00)対応しているため、いざという時にもすぐにご相談いただける体制となっています。
ASAHIネットについて、詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。

AsahiNet 光の特徴

「AsahiNet 光」はASAHIネットが提供する光コラボレーションモデルのサービスで、NTTのフレッツ光回線とプロバイダをワンストップで利用できます。
通信速度は最大1Gbpsであり、動画コンテンツなど容量が大きいコンテンツも快適にご利用いただけます。通信速度はベストエフォートとなるため、利用環境によって速度は変動します。

IPv6接続機能を無料で標準機能として提供しており、さらに付加機能としてIPv4 over IPv6もご利用いただけます。個人のお客様には、キャンペーン期間中、無料でIPv6接続対応の最新Wi-Fiルーターをプレゼント中です。快適なインターネット接続のためにぜひご活用ください。

さらに、各種セキュリティ、バックアップ、固定IPアドレスなど様々なオプションサービスも提供しています。

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IPv4 over IPv6であればIPv4サービスも利用可能

PPPoE方式についてご案内しました。従来のIPv4を利用した方式のため、時間帯やエリアによっては混雑が生じます。現在はIPv6を採用したIPoE方式がおすすめです。対応しているWEBサイトが限られている問題がありますが、IPv4 over IPv6の技術であれば問題なくIPv4のサービスを利用できます。IPoEの通信をご希望の場合は、ASAHIネットまでお気軽にご相談ください。

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  • 「フレッツ」およびその他「フレッツ」関連の名称はNTT東日本およびNTT西日本の登録商標です。

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