回線・通信・接続方法

2022.4.7

IPv6とは?IPv4との違いや接続方式の種類、利用時の手続きの流れ

この記事の情報は掲載日時点の情報です。

時間帯によってインターネットの速度が遅く感じることはないでしょうか。これは、通信量や利用者数の増加により回線が混雑することによって起こる問題です。ストレスを感じるだけでなく、ビジネスでインターネットを利用している場合は業務効率の低下にもつながります。フレッツ光を利用している場合は、IPv6を活用することにより、こうした問題を解消できる場合があります。こちらでは、IPv6の概要や利用方法などについてご案内します。

目次

IPv6とは?

IPv6とはどういったものなのでしょうか。IPv6の基本情報やメリットなどの概要をお伝えします。

IPv6の基本情報

IPv6(Internet Protocol Version 6)は、インターネットプロトコルの規格を指します。
プロトコルとは、ネットワークを介してコンピューター同士が通信を行う際に、あらかじめ相互で決められた約束事です。
1990年代後半から広く使用されているIPv4の後継であり、世界的にIPv6の普及が加速しているため、インターネットサービスの主流がIPv6になる未来も遠くないと思われます。

IPv4との違い

IPv6とIPv4の違いの1つは、IPアドレスを割り当てられる数です。IPアドレスとは、インターネットに接続したコンピューターに割り当てられる番号のことです。IPv4では2の32乗、約43億個、IPv6では2の128乗、約340澗(かん)個のIPアドレスを割り当てることが可能です。このように、IPv6とIPv4では、取り扱えるIPアドレスの数に大きな差があります。

IPv6のメリット

通信端末の増加に対応できる

近年では、IoTの普及により、照明や冷蔵庫をはじめとした家電や、太陽光発電、計測機器といった産業用機器など、様々なものがネットワークにつながるようになっています。
IPv6で割り振れるIPアドレスの数は上述したとおり事実上無限といえるほど膨大です。
IPv6への移行が進むことで、すべての端末に個別のIPアドレスを割り当てることも可能になります。

通信速度の改善が見込める

IPv6に対応した次世代の接続方式では、大容量通信に対応したインフラを用意しています。
そのため、時間帯やエリアに関わらず安定した通信速度で利用可能です。
YouTubeなどのIPv6対応のWEBサイトやWEBサービスでは、通信速度の改善が見込めます。

IPv6のデメリット

IPv6に対応していないサービスもある

IPv6とIPv4は基本的に相互通信ができませんが、IPv4のみに対応したWEBサイトやWEBサービスも「IPv4 over IPv6」を活用すればIPv6のネットワークを使って利用できます。

IPv6に対応したルーターが必要

現状、すべてのルーターがIPv6に対応しているわけではありません。古いルーターの場合は、IPv6に非対応の場合があります。IPv6を利用したい場合は、ルーターの仕様を見て対応有無を確認する必要があります。

IPv6の接続方式

IPv6ではどのような接続方式が使われているのでしょうか。以下ではIPv6の接続方式について解説します。

PPPoE方式

PPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)は、以前からあったPPPという通信を、イーサネット上で利用できるようにしたものです。

PPPoE方式でデータの送受信を行う際は「基地局→網終端装置→プロバイダ」の流れで通信がやり取りされます。網終端装置とは、NTT東西のフレッツ(NGN)のネットワークとプロバイダを接続するための装置です。
網終端装置はプロバイダごとに用意され設置されており、網終端装置を必ず通るため、「トンネル方式」と呼ばれることもあります。
古い規格の通信機器で設計されているため、設備効率が悪く、混雑時は通信速度が低下するケースがあります。

IPoE方式

IPoE(Internet Protocol over Ethernet)は、LANの通信規格であるイーサネット(Ethernet)から、ダイレクトにインターネットへ接続する「ネイティブ方式」を指します。
新しい規格の通信機器で設計されているため、フレッツ光を利用した場合、通信速度が最大10Gbpsに向上することが大きなメリットです。(通信速度はベストエフォートとなるため、利用環境によって速度は変動します。)
通信速度が最大10Gbpsで利用できるサービスとして「フレッツ 光クロス」などが挙げられます。
IPoEはIPv6にのみ対応しているため、IPv4のみに対応したWEBサイトやWEBサービスを利用するためには、「IPv4 over IPv6」が必要になります。

IPv4 over IPv6

IPv4 over IPv6は、IPv6のIPoEネットワークを使ってIPv4の通信もできるようにするサービスです。
IPv4の通信も、IPoEネットワークを使って通信するため、高速で快適なデータ通信が可能になります。

IPv6を利用する場合の主な流れ

IPv6には多くのメリットがあります。快適なインターネットのためにぜひご利用ください。IPv6を利用する場合の主な流れをご紹介します。

IPv6に対応したプロバイダや光回線を契約する

IPv6を利用するには、IPv6対応の光回線・プロバイダと契約する必要があります。
各社のHPなどを参考に対応状況や金額を確認するようにしましょう。

IPv6接続に申し込む

IPv6を利用するためには、プロバイダにIPv6接続の利用申し込みを行う必要があります。具体的なサービス名や追加料金の有無はプロバイダごとに異なるため確認が必要です。無料のケースが一般的ですが、追加で料金が発生することもあります。

IPv6に対応したルーター・ホームゲートウェイを用意する

IPv6の利用には対応ルーターやホームゲートウェイが必須のため、IPv6に対応している機種を準備するようにしましょう。ルーターを利用中の場合は、IPv6に対応していない可能性もあるため、ルーターメーカーのホームページなどで対応有無を確認しましょう。プロバイダによっては、対応ルーターを貸し出しているところもあります。

接続設定を行う

ルーターの接続設定画面を開き、接続設定を行います。ルーターがプロバイダから自動で設定情報を取得し、接続設定が完了するケースもあります。IPv6の設定はプロバイダ、ルーターのモデルによって異なりますので、プロバイダから提供されている資料やルーターのマニュアルをご確認ください。

接続確認をする

設定後、インターネットを問題なく利用できるかを確認します。IPv6接続が出来ているかは、契約しているプロバイダのIPv6接続確認ページなどでチェックしましょう。

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これまでの受賞履歴はこちらをご覧ください。
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ASAHIネットについて、詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。

AsahiNet 光ならIPv6接続機能が標準搭載

「AsahiNet 光」はASAHIネットが提供する光コラボレーションモデルのサービスで、NTTのフレッツ光回線とプロバイダをワンストップで利用できます。
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通信速度はベストエフォートとなるため、利用環境によって速度は変動します。

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IPv6への切り替えで快適なインターネットを利用しよう

次世代のプロトコルであるIPv6について解説しました。
いつでも高速な通信を利用できる点がメリットです。
一方で、IPv6ネットワークをフル活用するためには、プロバイダへの申込やIPv4 over IPv6対応ルータの用意が必要です。
基本的に新しいルーターであれば対応していますが、購入する際は仕様をご確認ください。
これから光回線の契約や回線事業者の乗り換えを予定している場合は、IPv6のご利用をご検討ください。

  • 「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの商標または登録商標です。
  • 「NTT」は、日本電信電話株式会社の商標または登録商標です。
  • 「フレッツ」およびその他「フレッツ」関連の名称はNTT東日本およびNTT西日本の登録商標です。
  • 「YouTube」は、グーグル エルエルシーの商標または登録商標です。

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