光回線とは?仕組みやWi-Fi・他インターネット回線との違いを解説
総務省の調査によれば、固定系ブロードバンド(固定回線によるインターネット接続サービス)の契約数は、2024年末時点で4,699万件です。
その中でも光回線の契約数は、全体の約8割を占める4,090万件となっており、固定回線の主流となっています。スマートフォンの普及によりモバイル通信も拡大していますが、自宅で安定した高速通信を求めるニーズは依然として高いのが現状です。
では、なぜ光回線は多くの人に選ばれているのでしょうか。特徴や他の回線との違いを整理しながら、最適なインターネット回線の選び方も見ていきましょう。
- 引用(参考):ブロードバンドの利用状況|総務省
光回線の特徴をわかりやすく説明
光回線は、高純度の石英ガラスや高性能プラスチックで作られた「光ファイバーケーブル」を使ってデータをやり取りするインターネット回線です。
ケーブルの中をレーザーのような光が高速で行き来することで、大量のデータを一度に送ることができます。これまで広く使われてきたISDNやADSLなどの金属ケーブルを使ったインターネット回線と比べて、高速かつ大容量の通信が可能です。
現在では、動画配信やオンライン会議、クラウドサービスの普及により、大量のデータ通信が日常的に行われるようになりました。
こうした背景から、光回線のような高速・安定したインターネット回線が求められています。
データ通信量を気にせずインターネットが使える
光回線にはデータ通信量の制限がないため、基本的に定額で使い放題です。
そのため、2Kや4Kといった高画質な動画や、オンラインゲームといった大容量のデータ通信が必要なコンテンツでも、データ通信量を気にせず利用できます。
スマートフォンのモバイルデータ通信では、プランによって「月間〇GBまで」といった上限があり、超えると通信速度に制限がかかるケースが多いです。解除するには、データ通信量を追加で購入しなければならず、その分の月額利用料が高くなります。
一方、光回線であればこうした通信制限を気にする必要がありません。
家族それぞれがスマートフォンやパソコン、テレビなど複数のデバイスを同時に使っても、月額利用料の範囲内で安定した通信環境を維持できます。
通信が安定していてオンライン会議も快適
光回線は通信が安定しており、動画視聴やオンライン会議もストレスなく利用できます。光ファイバーは、データの送受信を電気信号ではなく光の信号で行うので、外部の電磁波や天候による影響を受けにくく、接続が安定しやすいためです。
そのため、ZoomやGoogle Meetなどのビデオ会議、オンラインゲームなど、遅延や途切れが許容しにくい用途でも快適に使うことが可能です。
全国的に利用できる環境が整っている
総務省によると、日本の光回線(光ファイバー)の世帯カバー率は2024年3月末時点で97.09%に達しており、ほぼ全国で利用できる環境が整っています。
- 引用(参考):光ファイバの整備状況|総務省
そのため、住んでいるエリアによる制限が少なく、誰でも導入しやすいインターネット回線といえます。
光回線は回線会社とプロバイダでサービスが成り立つ
光回線のサービスは、「回線会社」と「プロバイダ(インターネット接続事業者)」の2つで成り立っています。
回線会社は光ファイバーの回線インフラを提供し、プロバイダはその回線を使ってインターネットに接続するためのサービスを指します。
利用者はこの2つを契約することでインターネットを利用できますが、その中でも光回線の種類は大きく4つに分けられます。
| 光回線の種類 | 主なサービス例 | 特徴 |
|---|---|---|
| フレッツ光 |
|
NTT東西が提供する光回線サービス。全国的に提供エリアが広く、多くのプロバイダから選んで契約できる。 |
| 光コラボ |
|
フレッツ光の回線をプロバイダが借りてセット提供するサービス。回線とプロバイダを1つの事業者でまとめて契約できる。 |
| 独自回線 |
|
事業者が独自に整備した光回線を利用するサービス。 |
| 電力系光回線 |
|
電力会社系列の事業者が提供する光回線サービス。地域密着型のサービスが多く、提供エリアが限定される場合がある。 |
このように光回線の種類によって特徴が異なるため、自分の環境に合ったサービスを選ぶことが大切です。
オプションで電話機能も利用できる
光回線では、オプションで光電話(ひかり電話)サービスを利用できます。
光電話は光回線を使った電話サービスで、通常の固定電話と同じように利用できるほか、一般的な固定電話よりも月額利用料や通話料が安く設定されているケースが多いです。
固定電話を引きたいが費用を抑えたいという方や、テレワークで固定電話番号が必要な方にも活用されています。
光回線とWi-Fiは何が違うの?
光回線とWi-Fiはよく混同されますが、光回線はインターネットにつながるための回線そのもので、Wi-Fiはその回線にスマートフォンやパソコンなどの端末を無線で接続するための通信方法を指します。
光回線は本来、有線でインターネットに接続する仕組みのため、パソコンなどの機器をLANケーブルで直接つないで利用します。
そのため、ケーブルの届く範囲でしかインターネットを利用できないという制限があります。しかし、Wi-Fiルータを利用すれば、光回線のインターネット接続を無線で飛ばすことができるため、電波の届く範囲であれば、インターネットに接続できるようになります。
光回線+Wi-Fiルータで家庭内ネット環境を作る
光回線とWi-Fiルータを組み合わせることで、家庭内の無線ネット環境を構築できます。
光回線の開通工事後、建物内に設置された終端装置(ONU)にWi-Fiルータを接続すると、スマートフォン・タブレット・パソコン・スマートテレビなど複数のデバイスをまとめて無線接続できるのです。
有線LANケーブルでつなぐ方法と比べると通信環境が不安定になる場合がありますが、有線接続がむずかしいスマートフォンやタブレットでも、光回線を使ったインターネットが利用できます。
光回線と他のインターネット回線の特徴を比較
インターネット回線には光回線以外にも複数の種類があります。それぞれ仕組みや特徴が異なるため、自分の利用スタイルに合った回線を選ぶことが大切です。
ここでは、光回線と他のインターネット回線の違いを比較します。
ホームルータとの違い
コンセントに挿すだけで使えるため設置が簡単で、引っ越しが多い方や光回線が利用できない賃貸物件にお住まいの方に向いています。
一方、通信はモバイル回線(4G・5G)を使用するため、電波状況や時間帯によって速度が変動しやすく、光回線と比べると安定性の面で劣るデメリットが挙げられます。
また、データ通信量に上限が設けられているサービスもあるため、使い方には注意が必要です。
モバイルWi-Fiルータとの違い
モバイルWi-Fiルータ(ポケットWi-Fi)は持ち運びができる無線ルータで、外出先でもインターネットを使えます。
自宅だけでなく外出先や出張先でも使いたい方、複数の場所でインターネット環境が必要な方に適しています。
ただし、光回線と比べると通信速度や安定性が劣り、月間のデータ通信容量に上限があるサービスがほとんどです。
動画の大量視聴や大容量ファイルの送受信を頻繁に行う場合には、速度制限がかかりやすいため注意が必要です。自宅での利用が中心であれば、速度・安定性・容量の面で光回線のほうが適しているでしょう。
ケーブルテレビとの違い
ケーブルテレビ(CATV)のインターネットサービスは、ケーブルテレビ局の回線を利用してインターネット接続を提供するサービスです。
ケーブルテレビは、インターネットと同時にBS放送やCS放送、専門チャンネルなども視聴できるので、映画・アニメ・スポーツなどのテレビ視聴を重視する方には魅力的な選択肢と言えます。
光回線の利用にあたって知っておきたい5つのポイント
光回線の申し込み後に「知らなかった」とならないよう、ここでは光回線を利用する際の5つのポイントを紹介します。
①開通工事が必要になる場合がある
光回線を利用するには、多くの場合で開通工事が必要になります。
電柱やマンションの共用設備にある光回線から、自宅の部屋まで新たに光ファイバーを引き込み、室内にONU(終端装置)を設置することでインターネットが利用できる状態になるためです。
光回線の工事では、作業員が室内に入ってONUの設置や配線作業を行うため、基本的に立ち合いが必要です。また、引っ越しの多いシーズンは繁忙期となり、申し込みから工事完了までに数週間以上かかることもあります。そのため、インターネットが利用できるまでにある程度の日数がかかります。
②賃貸物件では大家や管理会社の許可が必要な場合もある
賃貸物件で光回線を新しく引き込む場合、管理会社やオーナーの許可が必要になることがあります。光ファイバーを外壁や共用部分に通す工事が伴う場合は、建物の設備に影響するため事前確認が必要です。
無断で申し込むとトラブルになる可能性もあるため、申し込み前に必ず管理会社やオーナーへ相談しておきましょう。
なお、すでに光回線設備が導入されているマンションでは、追加工事なしで利用できる場合もあるため、まず建物の設備状況を確認することが大切です。
③基本的に自宅以外では利用できない
光回線は自宅に引き込んで利用する固定回線のため、契約した住所以外では基本的に利用できません。
外出先や旅行先でインターネットを利用したい場合は、スマートフォンのモバイルデータ通信やモバイルWi-Fiルータなど、別の通信手段を用意する必要があります。
④戸建てタイプとマンションタイプがある
光回線には戸建て住宅向けのホームタイプと、集合住宅向けのマンションタイプがあります。
ホームタイプは光ファイバーを直接自宅まで引き込む仕組みで、最大通信速度が高いプランが用意されていることが多いです。
一方、マンションタイプは建物の共用部分まで光回線を引き込み、そこから各部屋へ分配する仕組みのため、利用者が多い時間帯には速度が低下する場合があります。
その代わり、一般的にはマンションタイプのほうが月額利用料は安く設定されている傾向があります。
⑤通信速度は利用環境によって変動する
光回線の多くは「ベストエフォート型」と呼ばれる仕組みになっており、表示されている最大通信速度が常に出ることを保証するものではありません。
「最大通信速度1Gbps」などの表記はあくまで理論上の最大値であり、実際の通信速度は、以下のような要因によって変動します。
- 回線の混雑状況
- 接続方法(有線かWi-Fi)
- ルータの性能
- 建物の配線方式
特に夜間や週末は利用者が増えるため速度が低下することが一般的です。
そのため、契約前には実際の利用者の測定結果なども参考にして、実態に近い通信環境を確認しておきましょう。
光回線の契約から利用開始までの流れ
光回線を契約してから使い始めるまでには、いくつかのステップがあります。
ここでは、エリア確認から申し込み・開通工事・各種設定まで、利用開始までの流れを順番に紹介します。
サービス提供エリアの確認
光回線を利用する場合、まず最初にサービスが提供しているエリアを確認します。光回線はサービスによって提供エリアが異なるため、申し込みたい回線が自宅で利用できるか事前に確認することが大切です。
フレッツ光や光コラボは全国的に広く対応していますが、独自回線や電力系回線は提供エリアが限られている場合があります。
各事業者の公式サイトでは、郵便番号や住所を入力することで対応エリアを確認できるため、申し込み前に必ずチェックしておきましょう。
光回線の申し込み
エリアの確認が取れたら、利用したい光回線サービスに申し込みます。
申し込みはインターネットや電話で受け付けているサービスがほとんどです。申し込み時には、本人確認書類・支払い方法・工事希望日などが必要になります。
また、キャンペーンを利用する場合は、適用条件や申し込み経路を事前に確認しておきましょう。
フレッツ光から光コラボへの転用や光コラボ間の事業者変更の場合は、承諾番号の取得が必要なため、あらかじめ準備しておくとスムーズです。
承諾番号は現在契約している回線事業者のマイページや電話窓口から申請でき、発行後は新しい事業者の申し込み時に入力します。
なお、承諾番号には有効期限があるため、取得後は早めに手続きを進めることが大切です。
回線工事の立ち合い
申し込み後、指定した日程で開通工事が行われます。工事内容は宅内への光ファイバーの引き込みと、終端装置(ONU)の設置です。
工事時間は建物の状況によって異なりますが、一般的に30分〜2時間程度が目安です。基本的には工事当日の立ち合いが必要ですが、建物によっては工事業者が訪問せずに局内作業のみで完了となるケースもあり、その場合は自宅での立ち合いは不要です。
無派遣工事に該当するかどうかは、申し込み後に事業者から案内があるので確認しておきましょう。
各種設定
開通工事が完了したら、インターネットに接続するための設定を行います。プロバイダから送付される接続情報(IDとパスワード)を使って、ルータの設定画面から接続設定を行いましょう。
Wi-Fi接続を利用する場合は、ルータのSSID(ネットワーク名)とパスワードを各デバイスに設定することで無線接続が可能になります。
設定方法はルータの機種や事業者によって異なりますが、多くの事業者は設定ガイドや電話サポートを提供しているため、不明な点は問い合わせましょう。
高速で快適な光回線ならAsahiNet 光
AsahiNet 光はフレッツ光の回線を利用した光コラボサービスです。
NTT東日本・西日本が提供するフレッツ光の回線網を利用しているため、全国的に提供エリアが広く、多くの地域で利用しやすいのが特長です。また、プロバイダ一体型のサービスのため、回線と接続サービスをまとめて契約・管理できます。
最大通信速度1Gbps・10Gbpsといった高速プランに対応しており、動画視聴やオンラインゲーム、テレワークなど大容量通信が求められる用途でも快適に利用できます。
IPv6(IPoE)接続機能に標準で対応しているため、混雑しやすい夜間でも速度低下が起きにくく、安定した通信が期待できます。
光電話や固定IPなどのオプションも充実しており、ご家庭での利用はもちろん、ビジネス用途まで幅広いニーズに対応しています。
ASAHIネットは、1994年からインターネットサービスを提供してきた実績があり、東証プライム上場企業としての信頼性や、国内自社運営のコールセンターによる365日サポート体制が整っているので安心してご利用いただけます。