RCA端子 (あーるしーえーたんし) とは、映像・音響機器などで広く使われている電気信号をやりとりする端子の名称。アメリカの大手家電メーカーの
RCAに由来する。日本では特に記載がない限り映像端子・音声端子は
RCA端子であることが多い。別名ピン端子、ピンプラグ・ピンジャック。
ケーブルには、中心部に金属の棒でできたピンがあり、周囲に切込みのはいった金属がついている。周囲の金属は、接続した時に端子側のリング状の金属を挟むようになっている。今ではこの金属の切込みは小さなもの一ヶ所だけとなり、先端数ミリを除いてプラスチックでカバーされている。旧形式では剥き出しで四方に切り込みが入っていた(別名“チューリップ”)。メス側の端子はピンを差し込む穴があり、その回りをリング状の金属で囲んである。ステレオ音声端子の登場後、接続端子側の穴の回り(外部導体と芯線を隔てる絶縁部)とケーブルのカバーには色がついており、同じ色同士を接続することで正しく配線できるようになっている。
音声用とデジタル音声・映像用は異なるがそれぞれについて色による大きな差は無い。
- 黄色の映像ケーブル3本をコンポーネントケーブルとしても使うように、違う色のものを使用することもできるが、アナログ音声用の廉価なケーブルでは規格インピーダンスの75オームを守っていない場合があり、そういったケーブルを使用すると、画質・音質または機器の安定性さえ悪化させる場合があるので注意が必要である。→インピーダンス整合
RCA端子は広く普及しているものの、音声右、左・映像にそれぞれのケーブルが必要なために接続機器が増えるとケーブルがジャングル状になってしまうという問題がある。これを解決するための音声と映像を合わせたものは様々登場したが、成功したと言えるのはヨーロッパで多く使われているSCART端子とデジタル端子
HDMIだけである。日本において、このタイプの端子は任天堂の専用端子(ゲーム機側のみ)、ソニーのAVマルチ(
プレイステーションとソニーのテレビ)などがある。
RCA端子は安価であるが、近年ではS端子や
D端子などに押され気味である。しかし長いケーブルを使用する場合、
コンポーネントケーブルの方がS端子や
D端子より画質面で有利である。
使用上の注意としては、その構造上、信号線(ピン)が接地線(リング状の金属)よりも先に接触してしまうので、雑音等の影響を受けやすい機器を接続する際には事前に相互の電源を切断する等の対処を
行う必要がある。