PDC(Personal Digital Cellular)は、
FDD-
TDMAの第二世代
携帯電話の通信方式の一つである。日本で開発され、日本国内で利用されている。
概略
1991年4月に電波
システム開発センター(RCR、現電波産業会)によって標準規格 RCR-
STD 27 が定められた。この頃はJDC(Japan Digital Cellular)と呼ばれていた。
1993年3月に
NTTドコモが
PDCを採用した
800MHz帯を使用する
movaのサービスを始め、その後、旧デジタルホン(デジタルツーカー、J-フォン、
ボーダフォン、ソフトバンク
モバイル)、IDO・
DDIセルラーグループ・ツーカーグループでも採用された。2009年1月末の時点で888万人の利用者があり、これは
携帯電話利用者全体の約8.3%に当たる。
開発当初
NTTドコモは
PDC方式を世界共通の通信規格として普及させようと考えていたが、
NTTの海外進出を規制する
NTT法により、結局
PDCは日本のローカル規格となった。なお、日本と韓国を除く国外では
GSM方式が広く普及している。
事業者各社は、
FDD-
CDMAの第三世代
携帯電話に移
行しつつあり、
PDC方式は段階的に廃止されることが決まっている。
KDDI(連結子会社の沖縄セルラー電話を含む)の
auは2003年3月31日を以て
PDCによるサービスを終了したが(新規受付は2002年3月31日に終了)、2005年10月1日にツーカーグループが
KDDIに吸収されたことに伴い、事実上、一時的に
KDDIによる
PDC方式の
携帯電話サービスが復活した。ただしその後、ツーカーから
auへの乗り換え手続きを開始し、2006年6月30日をもってツーカーの新規受付を終了、2008年3月31日をもってサービスが終了し、
auに統一された。
ソフトバンク
モバイル(SoftBank 6-2)も、2008年3月31日を以って、新規受付を停止した。新規
端末の開発はすでに停止、2007年後半には
端末供給も止まり、新規受付は同年12月の時点で事実上停止されており、着実に移
行が進んでいる。また、総務省により、ソフトバンク
PDCの1.5GHz周波数帯の使用期限が2010年3月31日と定められており、2008年7月3日、これに合わせてサービスを終了することを正式に発表した。今後、利用者に第三世代への切り替えを促す。
2006年10月24日実施の
番号ポータビリティでは、ソフトバンク
モバイルへの転入に対しては
3Gだけ認めており、
PDCへの
番号ポータビリティを利用した転入はできない。同制度ではツーカーへの転入もできないことから、他
ネットワークから同制度を使い
PDCに移
行できるのは、唯一
NTTドコモだけであった。
そのドコモも、
1.5GHz帯を使用するシティフォン・シティオのサービスを2008年6月30日限りで終了。電気
通信事業者協会が2008年4月7日に発表した統計で、
movaの2007年度末における契約者数が遂に1,000万件を割り込んだことから、2008年11月30日をもって新規受付を停止した。もちろん
番号ポータビリティによる転入もできなくなった。
端末の新規開発・生産・出荷は終了している。2010年を目処とする第四世代のサービス開始に向けて、第二世代事業の廃止は時間の問題となりつつあったが、2009年1月30日に
movaサービスを2012年3月31日限りで終了することが正式に発表された。これにより
PDCは19年の歴史に幕を下ろすこととなった。