Emotion Engine

Emotion Engineエモーションエンジン)はソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)と東芝が共同開発し、プレイステーション2に搭載された128bit CPUである。

命令セットはミップス・テクノロジーズ社のMIPSアーキテクチャのひとつであるMIPS IVをベースに107個のマルチメディア拡張命令を追加している。

CPUコアに搭載された浮動小数点演算ユニット(FPU)以外に、VLIWを採用した2系統のベクトル演算ユニット(Vector Unit:VU)を搭載する。FPU及び2系統のVUを合計した浮動小数点演算能力は、ピーク時で6.2GFLOPSとなり、スーパーコンピュータマイクロプロセッサに匹敵する性能を実現した。

このCPUには、DMAコントローラも統合され、CPU内部の各ユニットを128bit 内部バスで接続した、世界初の完全128bit MPUでもある。メインメモリとは、ラムバス社のDirect RDRAMインターフェイス2チャネルにより3.2GB/秒のメモリ帯域で接続されている。また、イメージプロセッシングユニットと呼ばれるMPEG-2デコーダユニットを内蔵し、MPEG-2形式のビデオを単体で再生する能力を持つ。

プレイステーション2発売前に久夛良木健SCEI社長(当時)は、ゲーム機であるプレイステーション2だけではなくEmotion EngineをベースとしたCPUによるマルチメディアワークステーションを開発する構想を明らかにしていたが、結果としてソニー製品としてはプレイステーション2PSX、WEGA以外での採用は特になかった。ちなみに久夛良木はプレイステーション3のCPUであるCellでも同様の構想を明らかにしている。

また、ナムコ(ゲームメーカー)と山佐(パチスロメーカー)がパチスロ用基板「P264」を共同開発する際、PS2用グラフィックシンセサイザーと共にEmotion Engineも採用された。

Emotion Engine」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2009年7月28日15時(日本時間)現在での最新版を取得。

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