コンピュータグラフィックス(Computer Graphics、
CG)はコンピュータを用いて画像を作成すること、およびその画像である。特に1個の
オブジェクトあるいは作品を示すときは「コンピュータグラフィック(Computer Graphic)」と単数形で呼ぶことがある。
概要
CGは主に3D
CG(3次元コンピュータグラフィックス)と2D
CG(2次元コンピュータグラフィックス)に大別される。しかしながら2D、3Dの区分は方法論としての区分(作成の
プロセスによる区別)で、作品としての
CGは2D、3Dのどちらかで創られたと単純に大別はできず、3Dの手法で創られた画像を2Dの手法で加工したり、2Dで描いた絵の上に3Dで作った画像を合成するといったことは頻繁に
行われている。
CGはノイズのない鮮やかな色彩、修整や編集の容易さなどを提供する。3Dにおいてはコンピュータシミュレーションによるリアルな映像、滑らかなアニメーション、実際に撮影セットを作らなくてもよいことによる非現実的な映像が可能であることなどを特徴とする。1995年、映画「トイ・ストーリー」はフル
3DCGで作成された初の劇場用長編と銘打って公開されたが、現在では映画に限らずテレビコマーシャル映像やイラストレーション、漫画などあらゆる画像・映像制作に使われる一般的な方法として定着した。実写による映像もコンピュータによって調整が
行われることも珍しくない。このように多くの長所をもつが、安易に用いると制作者の持ち味が失われてしまう危険性も同時にはらんでいる。
英語圏においては
CGと言えばコンピュータによって
レンダリングされたグラフィックス、多くはいわゆる
3DCGを指す。2Dの
CGイラストは3Dと同様に(コンピュータ)ドローイングなどと呼ばれるため、日本では
CGイラスト(
CGイラストレーション)などといった造語が慣用的に用いられ定着しているが、英語圏において
CGイラストを指して「
CG」「コンピュータグラフィックス」などと言うと訝しがられることもあり注意が必要である。
3Dコンピュータグラフィックスの長所はフォトリアリスティックな表現や視点の変更が可能なこと、モデルを一度組めばアニメーションさせやすいことなどが一般的である。
3次元グラフィックスの制作
プロセスは、形状データを定義・作成する
モデリングと、形状データから最終的な画像を出力する
レンダリングに大別され、
レンダリング技術にはスキャンライン、レイ・トレーシング、
ラジオシティなどがある。
また
CGはフォトリアリスティックとノンフォトリアリスティックに分かれる。前者は限りなく精密で写真と見紛うようなリアルなものを追求し、後者は逆に鉛筆や絵具で描いたような画像を作る。ノンフォトリアリスティックな画像生成は1998年頃からSIGGRAPH(シーグラフ)で流
行りだした。一方、従来から研究されているフォトリアリスティックな画像生成では、近年は実写と上手に合成するイメージベースドレンダリング、
レイトレーシング法を改良したフォトン
マッピングなどがさらに研究が進められている。立体的な表現であっても、
2次元グラフィックスの編集ソフト(Corel Painterや
Adobe Photoshop等)で制作した画像は
2次元グラフィックスとされるが、
3DCGとして制作し出力された画像を上記
ソフトウェア等で編集することもよく
行われる。