AC-3

ドルビーデジタル (Dolby Digital、AC-3:Audio Code number 3) はドルビーラボラトリーズ (Dolby Laboratories, Inc.) が開発した、音声のデジタル符号化方式。映画の音声やDVDビデオ、BDビデオ、プレイステーション3用ゲームソフト、XBOX用ゲームソフト、XBOX360用ゲームソフト、PC用ゲームソフト、ブルーレイディスクレコーダーやDVDレコーダー、HDDレコーダーハイビジョンビデオカメラ等の音声記録等に利用される。

概要

ドルビーデジタルは、1.0chモノラルから5.1chサラウンドまでの音を、デジタル的に圧縮してデータ量を減らし、フィルムやDVDビデオなどに記録するのに用いられる。

映画の場合、音声をエンコード処理しフィルムのパーフォレーションの間(フィルムの両端に等間隔であいている穴と穴の間)に信号を光学的に記録している。ほとんどの映画作品には5.1chサラウンドを使ったサウンド方式(センター、左、右、リア左、リア右、サブウーファー)を採用しており、これをドルビーデジタルエンコーディングする事が多い。ドルビーデジタルそのものが5.1chサラウンドを指していると思われることがあるが、これは誤りである(ちなみに2007年までに発売されたXbox 360用ソフトでは、ドルビーデジタルのロゴの横に5.1chであることを示すために四角形の四隅・上辺の中央・四角形の中央に点が打たれたマークが表示されていた)。

音質の評価は一般に悪くはないが、高音質を謳う競合規格の『DTS』が好まれる場合がある。それはドルビーデジタルの量子化ビット深度が16bitであるのに対し、DTSの量子化ビット深度は24bitであるためである。そしてドルビーデジタル5.1chサラウンド(48kHz/16bit)の場合、リニアPCM5.1chサラウンド(48kHz/16bit)を約1/10の640kbps圧縮するのに対し、DTS5.1chサラウンド(48kHz/24bit)の場合は、リニアPCM5.1chサラウンド(48kHz/24bit)を約1/4の1.5Mbps圧縮する。つまり、圧縮率が低く量子化ビット深度が大きい為、高音質というわけである。しかし、DTSが後発の規格であるため、初期の再生機や安価な機器では非対応のものもあり、普及率の点からもドルビーデジタルが現在のデファクトスタンダードとなっている(映画館やシネマコンプレックスでは、設備が規格に対応しているかを表記している場合も多い)。また、DVDビデオでは後発の規格であるDTSはオプションで扱われており、DVDビデオには規格上、"DTS音声のみを収録することが出来ない"という制約がある。
ちなみに、初のDTS導入映画は『ジュラシックパーク』(1993年)であり、初のドルビーデジタル導入映画は、『バットマン・リターンズ』(1992年)である。

近年は家庭用ゲーム機XboxXbox360・プレイステーション3)やPCゲームでもドルビーデジタルが採用されている。ハードウェアまたはソフトウェアによるリアルタイムエンコードで、効果音などを5.1chサラウンドで出力できるゲームソフトが多い。

AC-3」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)。2009年7月28日15時(日本時間)現在での最新版を取得。

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