インターネット告発(
インターネットこくはつ)とは、
ウェブサイトや
メールマガジンなど
インターネット上の
メディアを用いて
行われる告発のことである。通称
ネット告発(以下、
ネット告発と略す)。
インターネットの普及に伴い生まれた新しい告発手段で、裁判などに比べ費用を必要とせず、またマスコミに依存せずに世間へ問題を訴えかけることができる。
概要
インターネット発祥の地であるアメリカでは、
インターネット黎明期から
ネット告発が
行われた。欧米では企業経営に影響を与える場合もあり、影響力を増しているという
[黒木亮「企業告発サイト、恐るべし サハリン2騒動は“シェル叩き”のとばっちりだった!」『日経ビジネスオンライン』日経BP社、2007年11月12日付配信]。日本では、東芝クレーマー事件(1999年)をマスコミが取り上げたことにより、世間の認知が広がった
[杉山俊幸、山崎良兵「急増するネット告発の裏に潜む危険性!!」日経BP社、1999年10月6日付配信]。現在日本で目立つ告発サイトとして「みずほ銀行被害者の会」などがある。
従来の告発手段としては、裁判やビラ巻きなどがあったが、裁判は手間が煩雑で費用負担が大きく、ビラ巻きはマスコミにでも取り上げられない限り、問題の存在を訴えかけられる範囲が限定的であるという状況にあった。これに対し、
ネット告発は費用負担が小さく、また
インターネットを通じて広く世間に問題の存在を訴えかけることができる。こうして問題が世間に知れ渡った結果、問題の改善や企業
行動の変更が
行われる場合がある(一例としては、イギリスの銀行が顧客へ約6,000億円とも言われる手数料を返還した事例や、サハリン2で
シェルが権益をロシアに譲渡せざるを得ない状況の一因となった事例などがある)。
告発の対象となるのは、企業や行政といった、個人の力では太刀打ちが困難な組織や団体が主流となっている。この場合、商品やサービス、接客態度などに対する不備や不満を訴えたり、秘密裏に
行われる悪事や不正といった犯罪
行為、理不尽な
行為などを告発する。また、個人間の紛争が原因となり、相手の不備を告発するものもある。
サイト運営にあたって人々に閲覧し続けてもらうためには、単なる自分の告発だけで終わらせず、総合的な情報を提供するサイトにするために常に努力が必要となる。
告発サイトの作成、サイトへの情報提供者は、何らかの被害を受けた企業等の顧客、従業員(いわゆる内部告発の一環)、OBなど多岐にわたる。ただし、中には繰り返しクレームをつけて新品を要求したり、理不尽な要求を企業へ突きつける者もいる。