無線電気通信において、
マルチパス(multipath、多重波伝送路)は、無線信号が2本以上の経路によって受信アンテナに達するまでの、伝播現象である。
概要
マルチパスの原因はAtmospheric duct、電離層の反射と屈折、山や建物と言った地物の反射を含む。
マルチパスの影響は、明示的でなく有害な干渉及び、信号の位相のシフトを含む。これは、ジョン・ウィリアム・ストラット(レイリー卿)の名をとって名づけられたレイリーフェージング(Rayleigh fading)を引き起こす。この与えられている分布の標準的な統計モデルは、レイリー分布として知られている
強い見通し内(LOS: line of sight)の内容を含むレイリーフェージングは、ライズ分布またはライスフェージング(Rician fading)を持つと言われている。
ファクシミリやテレビ放送では、
マルチパスはジッターや
ゴーストを引き起こし、正当で主要なイメージの、色あせた二重のイメージが見られる。より短い直線的な
ルートによってアンテナに届く信号と山や建物などによって反射し先述の信号より時間的に遅れてアンテナに届く信号(遅延波)を受信機が受信することによって
ゴーストは起こる。
レーダー処理において、
マルチパスは目標の
ゴーストを引き起こし、レーダーの受信機を惑わす。通常の目標(これらの反射)のように動いてふるまうため、これらの
ゴーストは特にやっかいであり、そして受信機は正しい目標の反射(echo)を分離させることが困難である。これらの問題はレーダー周囲のground mapを取り入れて、全ての反射を排除することによって、克服することができる。
デジタル無線通信(例えば
GSM)において、
マルチパスがエラーを引き起こすことがあり、通信の品質に影響をおよぼす。エラーはシンボル間干渉(ISI)による。等価器はしばしばISIを修正するのに使われる。また、この
マルチパス耐性が高い通信方式としては、
OFDM方式があり、
CDMA方式においてはレイク受信機など
マルチパス対策が施された受信機も存在する。