ナマズ(鯰、学名:Silurus asotus)は、
ナマズ目
ナマズ科に属する硬骨魚類の一種。日本・中国・朝鮮半島・台湾など、東アジアの河川や湖沼に生息する淡水魚である。日本では別名としてマナマズ、琵琶湖周辺地域での地方名としてヘコキとも呼ばれる
[『日本の淡水魚 改訂版』 pp.412-415]。
本稿では魚類の一種としての
ナマズ(S. asotus)と、関連する文化を中心に記述する。
ナマズ目の仲間全般、あるいは日本に分布する他の
ナマズ科魚類(ビワコオオナマズおよびイワトコナマズ)については、それぞれの項目を参照のこと。
概要
ナマズ(S. asotus、以降本種のみを指す場合は「マナマズ」と表記する)は日本に分布する3種類の
ナマズ属魚類の一種である。他の2種(ビワコオオナマズ、イワトコナマズ)が琵琶湖と関連水系のみに生息する日本固有種であるのに対し、マナマズの分布は東アジア全域にわたり、日本においても現代では沖縄を除く全国各地の淡水域に幅広く分布している。大きな体をくねらせてゆったりと泳ぎ、扁平な頭部と長い口ヒゲ、貪欲な食性を特徴とする本種は、古代から食用魚として漁獲されたほか、さまざまな文化に取り入れられた歴史をもつ。日本では中世以降地震と関連付けられ、浮世絵をはじめとする絵画の題材にされるなどして、人間との関わりを深めてきた。