カプセル化(カプセルか、)とは、
オブジェクト指向を構成する概念の一つ。
オブジェクト内部のデータを隠蔽したり(データ隠蔽)、
オブジェクトの振る舞いを隠蔽したり、
オブジェクトの実際の型を隠蔽したりすることをいう。データ隠蔽と勘違いされやすいが、データ隠蔽は
カプセル化の具体例の1つにすぎず、同一のものではない。
(やや人工的ではあるが)データ隠蔽の例として、色を表す
オブジェクトを考えてみる。
カプセル化の第一の利点は変更に対する耐久性である。いま色の内部表現が
RGB (光の三原色) で保持されているとして、これが何らかの都合で
CMYK (色の三原色) に変更されたとする。外部のプログラムがデータ内部に直接アクセスを
行っていた場合、このデータに
アクセスしていたすべての箇所を同時に変更しなければならない。しかし公開
メソッドを用いていれば、変更は内部表現から外部表現への公開
メソッド内のみで済み、変更の影響を局所にとどめる事ができる。
第二の利点は概念の抽象化である。そもそも「色」という概念にとって、その内部表現が
RGBであるか
CMYKであるかは主要な問題ではなく、必要なら望みの形式がとりだせる抽象的な「色」であることが望ましい。加えて、その他の表現形式が追加されたとしても「色」の意味は変化するべきではない。このように、できるだけ形式と意味を分離する手段として
カプセル化は有効である。